誰にでも起こりうる鼻血だが、なかなか止まらなくて焦ったことはないだろうか。
今回は、鼻血の正しい止め方や、病院を受診するべきタイミングについて解説する。
多くの場合、鼻血が出るのは、鼻の下3分の1にあるキーセルバッハ部位と呼ばれるところからだ。
この部位にある細い血管が、何らかの原因で損傷することで出血する。
まずはこの部位を、両側から指で強く押さえてほしい。
5分〜10分程度強く圧迫した後、少し力を緩めていく。
すぐに離してしまうと再出血しやすいため、1分ごとに力を緩めていって、2〜3回で完全に離すのがおすすめだ。
このように圧迫することで、ほとんどの鼻血は止まる。
一回上の方法で試してみて、止血できなかった場合には、15〜20分程度押さえてみてほしい。
鼻を押さえたのに止まらない、と言って救急外来に来る患者の中には、鼻の上3分の1を押さえてしまっている方がいる。
必ず鼻の下3分の1を、押さえるようにしよう。
してはいけない鼻血の止め方鼻血の止め方で、実際によくされているが、本当はやめておいた方が良い止め方について解説する。
まずはティッシュを詰めるという方法だ。
これは、鼻の中から出血部位をうまく圧迫できれば効果的だ。
しかし、圧迫できていなければ、血が鼻の奥の方へ流れていき、喉へと血が流れてくる。
横になって休んでいると、血を誤嚥(ごえん)してしまう危険性もある。