「女っていうのは本来、為時の娘みたいに邪魔にならないのがいいんだぞ」
「女こそ、家柄が大事だ」
「家柄のいい女は嫡妻にして、あとは好いた女子のところに通えばいい……」
打毬大会の後で、そんな話を盗み聞いてしまったまひろ(紫式部/吉高由里子)。あれほど情熱的な和歌をよこした藤原道長(柄本佑)だって、きっとそうに違いない。
そう思い込み、泣きながら雨の中を帰宅。道長から贈られた和歌を灯りにくべてしまうのでした。
一方、道長は打毬に誘った直秀(毎熊克哉)の左腕に疵を見つけ、先日自分が矢を射た盗賊ではないかと疑いを抱きます。
NHK大河ドラマ「光る君へ」、今週も目まぐるしい展開でしたね。それではさっそく、気になるトピックを振り返っていきましょう!
藤原忯子を喪い、失意の花山天皇触穢(しょくえ。死などのケガレにふれるタブー)から、藤原忯子(井上咲楽)の死に顔さえ見届けられなかった花山天皇(本郷奏多)。
かつて彼女の手首を縛った帯紐を握りしめる様子は、倒錯しながらも深い愛情を感じさせる描写となっていました。