かつて火星には地球と似た環境があったことがキュリオシティの調査で明らかに

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かつて火星には地球と似た環境があったことがキュリオシティの調査で明らかに

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 今から数十億年前、太古の火星は、今よりもずっと水が豊かな世界だったと考えられているが、それを裏付ける新たな証拠が、かつて湖だったとされるクレーターの中から発見されたそうだ。

 NASAの火星探査車「キュリオシティ」が発見したその証拠とは「酸化マンガン」だ。それが示しているのは、かつて火星には酸化をうながす環境があったということだ。

 もしや火星の原始大気には酸素が豊富に含まれていたということなのだろうか? そしてそれは生命活動によって作られた?

 確かなことはわからない。だがいずれにせよ、酸化マンガンは大昔の火星が意外なほど地球に似ていた可能性を示している。

・火星のクレーターの底に高濃度の酸化マンガンを発見
 火星に到着して12年目を迎えるNASAの探査車「キュリオシティ」は、現在、古代の湖の跡地だったと考えられているゲールクレーターで調査を進めている。

 様々な科学機器が搭載されており、そのミッションは「過去と現在の火星における、生命を保持できる可能性について調査する」ことだ。

 米国ロスアラモス国立研究所の研究チームが、科学機器の1つであるChemCamが収集したデータを分析したところ、ゲールクレーターの底の堆積物に、意外なほど多くの「酸化マンガン」が含まれていることが判明したのだ。

 酸化マンガンがあるということは、そこに強い酸化環境があったということだ。
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