かつて火星には地球と似た環境があったことがキュリオシティの調査で明らかに (2/4ページ)

カラパイア

ということは、太古の火星には酸素たっぷりの大気があったのではないだろうか?

[画像を見る]

今の姿からは想像できないかもしれないが、ゲールクレーターは数十億年前は水の豊かな湖だったと考えられている / image credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS・なぜ火星に酸化マンガンが?
 ロスアラモス国立研究所のパトリック・ガスダ氏は、「火星の地表では、そう簡単に酸化マンガンは形成されません。水面と陸地の境界に積もった堆積物からこれほど高濃度の酸化マンガンが発見されるとは予想外です」と、プレスリリースで述べている。

 ここ地球では、酸化マンガンを含んだ堆積物はどんどん作られている。

 というのも、植物や微生物の光合成のおかげで地球の大気は酸素たっぷりなので、それによってマンガンの酸化がうながされるからだ。

 もちろん、今のところ火星で生命の存在を示す証拠は見つかっていない。また、大昔に酸素が豊富な大気を作り出しただろう自然現象が起きたという証拠もない。

 そのため、クレーターで発見された酸化マンガンがどうやって作られ、そこに溜まってたのか、などついてはまだ謎のままだ。

この発見は、火星の大気や地表の水で起きているより大きなプロセスを指し示しています。
「かつて火星には地球と似た環境があったことがキュリオシティの調査で明らかに」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る