かつて火星には地球と似た環境があったことがキュリオシティの調査で明らかに (3/4ページ)

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火星での酸化を理解するには、もっと研究を進めねばなりません(ガスダ氏)

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ゲールクレーターを調査するキュリオシティ・かつての火星は地球によく似た環境だった可能性
 地球の酸素は植物や微生物が作っているが、火星の酸化を引き起こしたものが生物によって作られた酸素とは限らない。

 キュリオシティの発見が伝えているのは、少なくともマンガンを酸化させる何かがあったということで、生命活動が関係していない可能性もある。

 酸化マンガンは、湖の水によって作られたのかもしれない。砂の中を流れる地下水によって作られた可能性もあるし、元々その場所にあったものが地下水によって変化した可能性もある。だがいずれにせよ、金属を酸化させる必要はある。

 ロスアラモス国立研究所のニーナ・ランザ氏によるなら、クレーターの岩石から明らかになったゲール湖の状況は、かつてそこが現在の地球と驚くほどよく似た居住可能な環境だったろうことを伝えているという。

マンガン鉱物は、地球では湖の浅瀬の酸素を含んだ水によく見られるものです。太古の火星に、このような特徴が見られるのは驚くべきことです
 この研究は『Journal of Geophysical Research: Planets』(2024年5月1日付)に掲載された。
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