再編成された「武者」たち
【前編】では、いわゆる「武士」たちの祖は無法者による武装集団だったとは限らず、貴族にまでルーツを辿ることができる人たちもいたということを説明しました。
教科書では、「平将門・藤原純友の乱」「平忠常の乱」「前九年合戦(前九年の役)」「後三年合戦(後三年の役)」については、貴族たちが武士に頼らなければ武士の力を抑えられなくなった、と説明しがちです。
しかしことはそれほど単純ではありません。これらの戦乱を通じて、朝廷は逆に従来の軍制を再編強化することになりました。
もともと朝廷とは関係がなく、独自の勢力であった武士たちを帰属させて、朝廷の軍事力の回復を図っていったのです。武士の体制内化が進んでいったということですね。