私たちの多くは普段、賑やかで活気のあるものに目を向けがちです。
一方、日本の文化では、「何もないところ」や「静かな時間」にこそ、美しさや意味を見出してきました。その中心にあるのが、「間(ま)」という考え方です。
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日本文化の奥にひそむ問い――ドイツ哲学者達はどのようにして「日本の禅」と出会ったのか?【前編】「間」とは、空間の“あいだ”や、音と音の“すきま”、人と人との“沈黙の時間”などを指す言葉です。ただの“空き”ではなく、そこに流れる気配や空気、時間の感覚までをふくむ、豊かな美意識なのです。そして、この「間」の感覚は、日本と西洋を比べると、はっきりとした違いが見えてきます。
たとえば建築の世界。西洋の建物は、石やレンガなどでしっかりと壁をつくり、内と外をくっきりと分ける発想が基本です。