テレビから流れてきた耳に残るCMソング、夢中でプレイしたゲーム、気づけば口ずさんでいたあの名曲。どれも別々の人が作ったと思っていたのに、実はすべて同じ人によるものだったなんて!そんな衝撃を受けた、佐藤雅彦(さとうまさひこ)さん。現在、横浜美術館では世界初となる佐藤さんの創作の歩みを紹介する展覧会が開催中です。その独自の発想と表現の広がりを実際に体感してきました。
1954年、静岡県戸田村(現・沼津市)生まれ。東京大学教育学部を卒業後、広告会社・電通に入社し、CMプランナーとしてのキャリアを歩み始めました。湖池屋『スコーン』『ポリンキー』、NEC『バザールでござーる』など、誰もが一度は耳にしたことのある広告を次々と生み出し、その名を世に知らしめます。その後独立し、企画事務所「TOPICS」を設立。ゲーム『I.Q』、CD『だんご3兄弟』といった大ヒット作を世に送り出し、ジャンルを横断した独創的な活動を展開。1999年からは慶應義塾大学で教鞭を執り、研究と教育を軸に『ピタゴラスイッチ』『アルゴリズム体操』など、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれる作品を生み出します。その後、東京藝術大学大学院で後進を育て、紫綬褒章や芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。現在も名誉教授として活動中です。