「仲のいい担当者に“1000個”なら発注していいと言われたのを間違って“1000ケース”発注」――。味の素(東京・中央区)が本社オフィスで「失敗展」を開催した。社員の仕事上での失敗がイラストになって展示された。30日放送のテレビ東京系「ワールドビジネスサテライト」が取材した。
味の素グループの従業員に聞いた仕事上の失敗をグラフィックデザインで展示するユニークなイベントだ。クスっと笑えるものから、ヒヤっとしてしまうエピソードまでさまざまだ。
例えば、「新入社員マナー研修で『社外に対して社内の人間を発話する際、敬称をつけてはならない』と学んだ。しかし、配属間もない頃、反射的に社内の人間に敬称をつけていた。次こそはと電話をとった際、勢いづいて電話の相手方の名前を敬称つけずに復唱してしまった」など、本人にとっては忘れたい過去を披露する。
「Cook Do(クックドゥ)の開発時代に作った新商品『ひき肉のレタス包み』、発売したら『ボロボロこぼれる』『おかずにならない』とヒットせず……」。これは佐々木達哉専務の失敗談だ。
「30年前の失敗。客に寄り添っているつもりで、実は見誤っているところもある。新しい一歩につながったかなと今は振り返って思う」と佐々木専務は振り返る。
味の素グループではこれまで若手社員を中心に、社内横断プロジェクトを立ち上げ、自律的な社内づくりを目指して来た。今回の展示会もその活動の一環で、主催は“挑戦する人”を応援するプロジェクト「Team Flags」のメンバー。失敗をポジティブに捉えて次への挑戦につなげていく狙いがあるという。
中村茂雄社長は「失敗を早くしてより深く学べばいい。より挑戦する文化が味の素グループ全体で広がっていくといい」と語った。
味の素グループは世界24の国・地域に117工場を有するグローバル企業だが、成功の数々はこれまでの失敗から学ぼうという姿勢の上に成り立つものだということがわかる。
「1000個のところ間違って1000ケース発注」 失敗をポジティブに、味の素で「失敗展」開催
2025.11.04 08:00
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