事件の犯人やその容疑者となる人物の顔の特徴を絵にして、捜査活動に役立てる「似顔絵捜査」が近年、注目を集めている。
特に大きくクローズアップされたのが、発生から26年で今年10月に犯人逮捕となった「名古屋主婦殺人事件」だ。犯人は、被害者の夫の高校の同級生女性で、面識があった。夫は公表されている犯人の似顔絵を見て、「申しわけないが全く似ていなかった」とメディアの取材に話したことが波紋を呼んだ。
また、似顔絵捜査にまつわる事件は、名古屋主婦殺人事件が解決した翌日にも起こっている。
今月1日に福岡市東区の志賀島の海岸で女性の死体が発見された。警察は死体から推定される顔から似顔絵を作成して公表。すると、同区に住むある女性から「母親に似ている」と連絡があり、DNA鑑定の結果、身元が判明した。
似顔絵捜査は、福岡市の事件のように重要な手がかりとなる反面、名古屋市の事件のように役に立たないばかりか、余計な固定観念を植え付けてしまうこともあり得る。似顔絵の作成過程も、直接遺体の顔を見て似顔絵を作成した福岡市と、複数の目撃情報から作成した名古屋市とでは手法が異なるが、AI(人工知能)が全盛の時代に、アナログ捜査の代表とも言える似顔絵が、注目されるのは珍しい。
不特定多数の目撃例をもとに作られる似顔絵は目撃者の思い込みなどもあり、犯人を割り出すことに支障をきたす場合もある。一方で直接見て描く似顔絵は、かなりの精度で効果があることを示している。似顔絵も「使い方次第」ということだろう。
2つの似顔絵捜査で明らかになった絵の精度 名古屋「全く似ていなかった」と福岡「母親に似ている」
2025.11.13 20:00
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