アメリカの思惑
ペリーの黒船来航は、日本を開国させた出来事としてよく知られています。しかし、その本当の狙いは、日本列島の3つの港をセットで手に入れることにありました。
3つの港とは、箱館・下田・琉球です。この3港がターゲットにされたことは、当時のアメリカの太平洋戦略と深く関わっています。
1850年代、世界は大きく揺れていました。フランスではルイ・ナポレオンが皇帝となり、積極的な対外政策を進めていました。
1852年に撮影されたルイ・ナポレオンの肖像写真(Wikipediaより)
一方、ロシアは南下政策を強めており、イギリスは中国やインドの利権を守ろうとしていました。
この緊張が爆発したのが、1853年から始まったクリミア戦争です。
このように列強同士の争いが激化する中、アメリカは独自の道を歩み始めます。
補給地を求めてアメリカは19世紀前半に西へ西へと領土を広げ、北部では工業化が進み、南部では奴隷制農業が広がります。