中東情勢によるナフサ(プラスチック原料)高騰が、オイルショックならぬ「ナフサショック」として容器調達コストを直撃し、日用品値上げに追い打ちをかけている。
コスメ業界の化粧品容器・包材も例外ではない。深刻化する国内化粧品製造の混乱に、メーカーはどのように対応しているのか。
特定国やルートに依存しない「サプライチェーン多角化」を裏側から支える、OEM企業代替ライン活用事例をご紹介する。
化粧品業界に迫る値上げの波
ディオール(4月8日改定)やシャネル、さらに身近なロート製薬「肌ラボ」(約10%値上げ)など、相次いで値上げが発表された。
この値上げの背景1つが「プラスチック容器枯渇」だ。
中東情勢によるナフサ不足・エチレン減産により、化粧品業界ではスポイト・ポンプ・容器等の供給遅延・欠品が発生。
日用品全般の値上げラッシュを受けて節約に取り組む消費者が多い中、大手メーカー続々と価格転嫁(値上げ)に踏み切っている。
夏までに化粧品が枯渇する可能性も
また、資材や原料メーカー価格改定動向を踏まえると、今後も各ブランドで10〜20%規模の大幅な価格転嫁(値上げ)が避けられない状況だ。
一方で、大手と同じ「値上げ」というカードを切れないのが、中小D2Cブランド。
地政学リスクが常態化する中、特定国やルートに依存しない「サプライチェーン多角化」、複数調達ルートを持つことで供給網寸断を防ぐ動きが加速している。
グローバル調達ネットワークによる安定供給
こうした中、サプライチェーン多角化に取り組む中小D2Cブランドの駆け込み寺として、化粧品OEM企業が一躍買った事例がある。