「店員さんに話しかけられる前に見て回りたい」「仕事帰りに短時間で買い物したい」――。そんなニーズの高まりとともに、近年じわじわ存在感を増しているのが無人販売店だ。便利さが注目されがちな一方で、「防犯面は大丈夫?」「本当に快適に買い物できるの?」と気になる人も多いはず。そこで今回は、「無人販売店×セキュリティー×快適な空間」というテーマで、無人洋服販売店「RELOOP STORE」を展開する株式会社UPBEARの中谷駿志代表に、いま無人店舗に求められている価値について聞いた。
中谷代表によると、無人店舗の魅力は、単に人件費を抑えられることではないという。大きいのは、買い物の主役をあくまでお客様に戻せる点だ。従来の店舗では、店員のアプローチがプレッシャーになり「ゆっくり選べない」「入りづらい」と感じる人もいたが、無人店舗では誰に気兼ねすることなく、試着も商品選びも自分のペースで進められる。実際、同社の有人店舗と比べても、無人店舗のほうが入店数が多い傾向にあるという。いまの時代に求められているのは、接客を減らすことそのものではなく、「気持ちよく選べる余白」なのかもしれない。
無人店舗というと、防犯面に不安を感じる人も少なくない。RELOOP STOREでは、24時間の防犯カメラ監視体制に加え、キャッシュレス決済を導入することで、現金管理に伴うリスクを減らしているという。ただ、中谷代表がそれ以上に重視しているのが、「きちんと管理されている空間」に見えることだ。毎日の清掃や商品整理を欠かさず行い、店内を清潔に保つことで、「無人だけれど放置されていない」安心感をつくっているという。無人店舗に必要なのは、最新機器だけではなく、人の目が行き届いていると感じられる空気づくりでもある。
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