Jタウンネットの読者・Dさんには感謝してもし足りない相手がいる。
それは小学校3年生の時の担任の先生。
今は亡きその人は、Dさんに深い愛情を与えてくれた。
<Dさんからのおたより>
三十数年前、小学生のころのことです。
私の家は正直貧しく、私はいつもお腹を空かせていて、貪欲な性格で、少しひねくれた厄介な子供でした。
着るものはいつも同じ物。少し薄汚れていて、学校へも行ったり行かなかったり。
周りと少し環境が違ったせいか、やはりイジメにもあっていました
自分の性格も悪く、どうしても嘘をついてしまったり、 買って貰えないものを盗んでしまったりと、今考えても最悪な子供でした。
小学校3年生時の担任は、毎日怖い先生で小学3年生に上がるとき、学校で一番年寄りの怖いおじいちゃん先生が担任になりました。
その先生にだけは当たりたくないなと思っていたのにまさかの大当たり。
当時はクラスも多かったので、何故にこの先生なんだとガッカリしていました。
そんなある時、少し事件が起きました。
毎日怖い先生の授業がおわり、日直だった私は黒板を一人で消していました。
ふと見ると教壇に先生の筆箱が落ちていて、拾い上げると半分チャックが空いていました。中には1枚の千円札が折りたたまれて入っていました。
そして私は躊躇なく、当たり前のように抜き取りました。
バレたらどうしよとずっとドキドキ考えながらも、頭の隅では何を買おうか考えていました。ほんとにばかな子でした。
でもやはり悪い事はすぐにバレます。
その日の帰り先生に呼び出され、職員室の隅で「何故呼ばれたかわかるか」と聞かれ、怖くて怖くて声も出ませんでした。
俯いて立ちすくんでいました。
やばい殴られる、親に言われる、いや警察に捕まるんだ、とずっとビビってました。
そこで先生が言いました。
「俺が悪かった。あんな所に置いていったら、だれでも持っていくぞ。でもお前じゃないかもしれない。何をとは言えない。だからここにノートを置いておく。