印紙を貼るべき契約書や領収書に、印紙を貼っていないような場合には、印紙税に代えてそのペナルティとして3倍の過怠税がかかります。例えば、200円の印紙を貼るべき領収書に印紙を貼っていなければ、600円の過怠税の納税を求められます。この過怠税ですが、「不納付事実申出書」を提出すると、3倍ではなく、1.1倍となるとされています。このため、先の例で行けば、この用紙を提出することで600円が220円になるのです。
■実は軽減がメリットではない!
印紙税の調査においては、調査官からこの用紙の提出を求められることが通例です。3倍が1.1倍になるから得です、といった甘い言葉とともに。
しかし、甘い言葉には裏があるわけで、この用紙を提出させることで、調査官には調査の手間が削減されるという効果があります。貼っていない事実を(納税者が自主的に)申し出ることになるからです。
■印紙の貼りもれの計算は面倒極まりない
視点を変えて、調査官の立場に立つとこのメリットがよく分かります。印紙を貼っていない契約書や領収書を一枚一枚確認するとなると、膨大な手間がかかります。このため、実務上は、だいたいこのくらい貼っていないと認められるとして、貼っていない枚数を推計する、という課税が行われます。
推計して課税する、となると調査官のさじ加減で大きく税額が変わってきます。このため、通常は納税者から大きな反発があるわけですが、貼っていない事実を自主的に申し出るので、印紙税の場合には反論のしようがありません。
このため、調査官としては楽に印紙税の課税ができるわけで、いわば反論が大きい推計課税を合法にするために、この用紙を提出させているのです。
■推計課税は違法
納税者としても、1.1倍にまで減らしてもらえるのなら異論はない、というわけでこの用紙を出すことが通例ですが、押さえて欲しいことがあります。それは、実務上推計課税をしていると言っても、法律上推計は認められていない、ということです。
法律上グレーなものをシロにするために、この用紙を提出させているのが正直なところなのです。このため、安易な課税につながらないよう、提出に当たっては税務署とよく交渉しなければなりません。蛇足ですが、3倍の過怠税をかけるとなると、税務署は相当慎重な決裁が必要になりますので、じっくり交渉することが可能です。
3倍のペナルティとなる印紙の未貼付けが届出提出で1.1倍に!でも騙されてはいけない!
2015.01.07 19:00
|
相談LINE
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
大好物を見たワンコさん、キラキラお目めで〝喜びの舞〟 可愛すぎる反応に5.4万人もん絶
Jタウンネット
2
「親が元気なうち」に考える”親亡き後” 家族だけで抱え込まないという選択
TREND NEWS CASTER
3
銀行員から歯科医師へ。異例の転身の先に見えた、歯科”稼げる産業化”の勝算
TREND NEWS CASTER
4
接客ゼロでも、買い物はもっと楽しくなる? 無人販売店に求められる「安心・快適・自由な空間」とは
TREND NEWS CASTER
5
「やらされる」教育から「自らやりたくなる」環境へ── 非認知能力を育む「スポーツスタッキング」の可能性
TREND NEWS CASTER
6
声を整えれば、働き方も変わる!ハリウッド仕込みの“ボイス・ウェルビーイング”に注目
TREND NEWS CASTER
7
「この子は何なの?どうしてここにいるの?」 三井住友銀行大阪本店にくっついている〝謎のオブジェ〟に3.3万人困惑
Jタウンネット
8
武蔵村山市の公園に立つ〝注意看板〟の内容に2.8万人驚がく 「この先には行かないで」...その理由は?
Jタウンネット
9
脂っこい食事、早食い、寝る前の食事…胃腸トラブルを招くNG習慣とは? 消化器専門医が解説
TREND NEWS CASTER
10
「働きたいシニア」と「人手不足の企業」なぜすれ違う? シニアの“経験資本”を社会実装する挑戦
TREND NEWS CASTER