労働問題に直面した時に真っ先に思い浮かぶ解決方法は「労働基準監督署への報告」でしょうか。しかし実はこの労働基準監督署、企業に法令を遵守させるための警察としての役割しかありません。つまり金銭が絡んだいわゆる民事には基本的に立入りません(賃金や残業の未払は刑事罰の対象となるため一定の効果はあります)。そこで次に考えられる解決策が「労働審判」です。労働審判はなんといって低費用かつ迅速な問題解決が最大のメリットです。しかしその労働問題によっては労働審判に不向きな事例もあり、そうなると通常訴訟等が選択肢となっていくのですが、今回はそんな労働審判の向き不向きを問題別に向原栄大朗弁護士にまとめてもらいました。
■労働審判に向いている労働事件、向いていない労働事件を教えて下さい
労働審判は、迅速さや話し合いによる柔軟な解決という点が特徴ですが、緻密な事実認定には向いていません。
したがって、「向いている」のは話し合いによる迅速かつ柔軟な解決が求められる事件です。
これに対し、「向いていない」のは、求める目標が定まっていて動かない、そのために白黒はっきり付けたい、すなわち精緻な事実認定が求められるタイプの事件であると考えます。そのような事件の場合、通常訴訟や仮処分といった方法を取ることが考えられます。
具体例は以下の通りです。
※もっとも、これらはあくまでも一般論であり、具体的な事実関係等に応じて労働審判が最適か・通常訴訟その他が最適かは変動します。
【労働審判に向いている事件】
残業代請求・金銭解決を前提とした解雇事件があげられると考えます。
【労働審判に向いていない事件】職場復帰を前提とした解雇事件、有期雇用の雇止め事件、セクハラ・パワハラ事件があげられると思います。
弁護士がまとめる「残業代や解雇、セクハラ・パワハラなど労働問題別」の解決方法!
2015.02.16 21:00
|
相談LINE
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
「ヒクイドリの部屋」から〝謎の棒〟発見される 黒くて硬くて...これは何?動物園に聞く
Jタウンネット
2
なぜ警備員の高齢化と人手不足は止まらないのか――待遇改善とデジタル活用で変わる「安全を守る仕事」
TREND NEWS CASTER
3
「病気」から「人」を診る医療へ――地域のクリニックに求められる新たな役割
TREND NEWS CASTER
4
「背中を見て学べ」はもう通用しない?世代間ギャップを埋める実践型研修の可能性
TREND NEWS CASTER
5
外国人人材の受け入れを阻む「営業の壁」 登録支援機関を支える新たな分業の形
TREND NEWS CASTER
6
暑~い夏に、リス&カワウソたちに冷たいプレゼント 仙台うみの杜水族館の企画がやさしい【7/31~8/23】
Jタウンネット
7
ペンギンも〝夏の風物詩〟満喫中 あわしまマリンパークの恒例イベントに2.2万興奮「ずっと見てたい」
Jタウンネット
8
医師はいるのに「受診できない」――医療アクセスの盲点とは
TREND NEWS CASTER
9
飲食店を支える「業務用中華点心」 人手不足時代の新たな市場価値を読み解く
TREND NEWS CASTER
10
地域産品は「物語」で価格競争を抜け出せるか、500件超の商談から見えた地方ECの課題
TREND NEWS CASTER