簡素な住宅街に鳴り響いた凶弾の真相――
閑静な住宅街と不釣り合いな事件は、突然起きた。
1月14日の午前3時半頃、東京都板橋区に構える、ゲーム・パチンコ機器大手『セガサミーホールディングス』の里見治会長兼社長(72)の自宅で襲われたのだ。
「銃弾は、門の照明1つを破壊しただけで、負傷者がいないのが幸いでした。現場には未使用の銃弾3つが置かれていたため、警察は何者かの"警告"の意味合いがあると見て捜査しています」(全国紙記者)
捜査本部では、事件直前に現場付近の防犯カメラがとらえた不審な2人組との関連性を調べているというが、これまでいくつもの銃撃事件に関わったプロ狙撃手の佐藤氏(仮名)はこう話す。
「2人で銃撃事件に挑む場合、狙撃手と見届け人の組み合わせが多いが、それは対象の"タマ"を取る特別な場合の話。もし、この2人が実行犯なら、今回は門灯を壊しただけで終わったが、本当はよっぽど重要な事案が絡んでいるんじゃないか?」
実は、佐藤氏が今回の事件の背景にあるのではと疑うのが、2020年に開催予定の東京五輪だという。
「五輪開催地が決定した2013年9月以降、その利権を巡って政界、財界に加えて闇社会との絡みが激しくなっている。特に、五輪と同時に構想されている"お台場カジノ"は、その経済効果が国会議員団の試算でも7.7兆円と莫大なもの。さらに裏社会の利権や"みかじめ"まで含めれば20兆円はくだらないと言われる。遊戯メーカーであるセガサミーは、韓国・仁川のカジノにすでに参入しており、日本でも準備していると、もっぱらの噂だ」(前同)
つまり、カジノの参入や権益を巡る水面下の争いが、今回のような銃撃事件となって表れたと佐藤氏は言うのだ。
「うしろ暗いところがなくても、"有力"というだけで狙われる。それほどの権益があるということ」(同)
あるデベロッパー企業の社員も、この考えに賛同したうえで、次のように話す。
「私たちの業界でも、この銃撃事件が"カジノ"と関わっているのではないかとの話が出ています。東京五輪に関わる不動産・建築事業を巡る駆け引きが過熱しているのは事実で、すでに一般社会と裏社会の両方が複雑に絡み合いながら、さまざまな話が進められていますよ」
こうした金にまみれた動きは、本来は崇高な場でなければならない五輪の試合会場や選手村なども対象となっているといい、
「むしろ怖いのは今後のほう。今回は単なる発砲で済みましたが、業者の選定作業や施設着工など開催に向けた動きが本格化すれば、発砲のみならず、抗争や死者が出る事態ともなりかねません。何と言っても、東京五輪は長らく低空飛行していた日本経済を変えるほど、人と金が動く一大イベントですからね」(同)
五輪開催の意義は果たして――。
ついに動き出した20兆円カジノ利権の闇
2015.04.18 00:00
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