凄惨マッチの世IV虎が電撃引退、繰り返されるプロレス団体の「トカゲの尻尾切り」

凄惨マッチの世IV虎が電撃引退、繰り返されるプロレス団体の「トカゲの尻尾切り」

 女子プロレスの試合中に必要以上に相手の顔面を攻撃し、見るも無残な姿にさせてしまった事で、図らずも名を売ってしまった女子レスラー・世IV虎が引退を発表した。世IV虎は今年2月に行われた後楽園ホール大会で、対戦相手の安川悪斗の顔面を攻撃して重症を負わせ、普段はプロレスを扱わないメディアにも「女子プロレスで凄惨な試合が!」と大きく報じられた。世IV虎はこの一件の責任を取る形で無期限出場停止の処分を受けていたが、所属する団体スターダムの代表と話し合った結果「引退か退団か」の二択となり、引退を選んだようだ。

 世IV虎vs安川の試合は、直後から様々な憶測が飛び交っていたのだが、結局なにが原因でああなってしまったのかハッキリしない。あれだけ大きく報じられた一件なのだから、何か具体的な発表があっても良いものなのに、スターダムは団体代表含む何名かを3ヶ月間減給し、世IV虎を無期限出場停止にするとだけ発表し、事故の真相について何ら語ることなくお終いにしてしまった。

 唯一それらしい情報と言えば、スターダムが記者会見の席で臭わせた「世IV虎と安川はそもそも折り合いが悪かった」といった内容の、人間関係に起因していたのではないかと推測できる小さなパーツのみ。だが、それでもその後に世IV虎と安川が共にリングに戻れるよう取り計らうつもりであるなら仕方なかろうという思いもあった。団体が彼女達のその後を考え、より良い道を示すためには、あの時点では口を閉ざすしかないという事もあっただろう。しかし、結論は予想できる最悪の形とも言える「世IV虎をしっぽ切りしておしまい」だったのだ。

 今回の世IV虎引退の報を聞いて思い出すのは、以前も東京BNの記事に書いた記憶があるが、私がAVメーカーの外部プロデューサーとして関わった「東城えみAVデビュー騒動」である。

 東城えみは、元々はVシネマなどに出演していた女優だったが、今は亡きJDという団体に入門し、レスラーとしての活動を始めた。しかし頸椎骨折の重傷を負って長期欠場し、復帰したかと思ったらJDを退団して新間事務所(猪木のパートナー・仕掛け人として有名な新間寿氏の会社)に移籍。だがそこも約1年で離脱し、AVメーカーへの売り込みを開始する。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
スポーツ