全米に300店舗以上、カナダやイギリスにも店舗を広げている、米国のスーパー『Whole foods Market(以下 ホールフーズ)』では、以前から野菜からお米、豆類、ドライフルーツ、そして惣菜類までバルク売り、いわゆる量り売りをしている。日本のようにプラスチックトレイでパッケージされた商品は見当たらず、お客さんは、欲しいものを好きな量だけを袋に入れてレジに持っていく。もちろん、パッケージはリサイクル可能な紙袋や、生分解するプラスチック袋、ガラス瓶などを使用している。
ホールフーズは、ローカルフードを大切にし、遺伝子組み換え食品を扱わず、オーガニックな農家や作り手、フェアトレードを応援するなど、環境と健康を考えた店づくりで食に対する意識の高い層をとらえ、大きな成功をおさめている食品スーパーである。
人気の惣菜ももちろん量り売り。(ポートランド市内のホールフーズマーケット)
環境に配慮した食品を売るお店だからこそ、売り方やパッケージにまでこだわるのは自然な流れだ。たとえばナッツやお米でも数十種類がサーバーに入って並ぶ様子は、壮観ですらある。ディスプレイとしても非常にインパクトがある。少しの手間はかかるが、お客さんも慣れたものである。必要な量を自分で量って買うのは、合理的にさえ見える。
■ 海洋ゴミの渦が海洋生物を危険にさらす
1枚の生分解できる袋だけで済めば、海がもっときれいになるはず。
このように、米国のスーパーが包装材の削減に力を入れるのには、プラスチック製の海洋ゴミの問題が大きくクローズアップされている背景がある。