筋肉を増強する「ステロイド」は実際どのように機能するのか? (2/6ページ)
医学的で難しい話ですが、これが意外にも処方箋なしで買える局部的な安価なクリームから、処方箋が必要な厳重な取扱いを要する薬剤まで、あらゆる医薬品に含まれているのです。
能力を高めるのが、前述したアナボリックステロイドで、医療目的で局部的な患部に使用する点ではコルチコステロイドと同じホルモンですが、受容体を締め付けて能力を上げる代わりに、転写を止めてしまう作用がある点で異なります。

分子構造
筋肉は激しく使って筋肉組織にダメージを与え、それが修復&再構築される時に鍛えられ増加される......というのは、筋トレをしたことがある方ならご存知かと思います。筋肉痛が治っていく過程で、細胞がプロテインを出して筋肉を大きく強く育てるというわけです。これは誰にでも起こる自然現象ですが、ホルモン剤にはその工程を倍増させる作用があります。
その内の1つが、男性にはお馴染みのテストステロンです。元々は男性ホルモンの1種であるアンドロステンジオンという性ホルモンで、これが末梢組織でテストステロンとエストロゲンに変換されて出来たものの片方。
男性の筋肉量が女性より多いのは、このテストステロンの量が女性より多いからというのが理由で、筋肉が治癒する工程が早まるのもこれのおかげだそうです。つまり、筋トレをすると男性のほうが女性より早くマッチョになれます。
人間の成長ホルモンは、性腺刺激ホルモンのゴナドトロピンという名でも知られています。