筋肉を増強する「ステロイド」は実際どのように機能するのか? (1/6ページ)
服用すれば筋肉モリモリでたくましくしてくれる反面、ニキビや肝障害、場合によっては心肥大などで命を落とす危険性を伴う「ステロイド」。
摂取してから身体の中でどう吸収され、どう作用していくのかを「io9」が紹介していましたので、その利便性と恐ろしい副作用について、ちょっとお勉強してみましょう。
スポーツ界で「ステロイド」と言えば悪者ですが、医学の世界では体内の炎症や免疫力を抑えてくれる、頼もしい味方だったりします(もちろん使用法に気を付けないと副作用がありますが)。
スポーツ選手が使うのは主にアナボリックステロイドで、一般的にはステロールや胆汁酸、コルチコイドなどがあります。他にも、主に炎症の治療に使用されるコルチコステロイドもありますが、これは最も影響が強いだけでなく、悪い影響も大きい代表格だそうです。
身体が感染によってダメージを受けた時、DNAに特異的に結合するタンパク質の一群である転写因子が特定の遺伝子に作用して炎症が起こります。この時にプロテインを発生させ、それが血管を広げて患部に注ぎ込まれ、赤みと腫れと発熱を引き起こすのです。
コルチコステロイドは遺伝子を抑制するホルモンで、細胞内の受容体が転写する(DNAの塩基配列をリボ核酸にコピーする)機能を停止させてしまいます。