僕らの街に原子爆弾が …「Nuke Map」がジャカルタ市民に与えた衝撃 (2/3ページ)

FUTURUS

平たく言えば、よその国の戦争史など他人事に過ぎないのだ。

そんなインドネシアにおいて先日、一つの記事が話題を呼んだ。大手紙コンパスがネット配信したそれは、特に首都ジャカルタの市民の間で大きな衝撃をもたらした。

それもそのはずである。その記事の内容は、「もし原爆がジャカルタに投下されたら」という趣旨のものだからだ。


■ ジャカルタ壊滅

「広島に投下されたリトルボーイを、ジャカルタ中央部に落としてみる」

これは原子力史研究家のアレックス・ウェレルステイン氏が運営するサイト『Nuke Map』を利用したシミュレートである。

Nuke Mapとは、Google Mapを利用して「いつどこでも核兵器を使用でき、さらにその被害を克明に知ることができる」というコンテンツだ。爆心地にしたい都市名と使用する核爆弾を指定するだけで、その土地の破壊状況や放射能到達範囲、死者数などを測定してくれる。ちなみに指定できる核爆弾はリトルボーイから「史上最強の水爆」ツァーリ・ボンバまで、史実上の兵器が勢揃いだ。

コンパスの記者は、これを使ってジャカルタを焦土にしたのだ。爆心地はジャカルタの象徴的モニュメントがあるモナス広場。リトルボーイ炸裂の瞬間、モナス広場にいる市民は当然ながら跡形もなく消え去り、爆心地から1.5キロ以内の人や建物は殆ど破壊される。大統領官邸、イスティクラル・モスク、ジャカルタ・カテドラルも道連れだ。ジャカルタ中央部は、文字通り地図上から消滅する。

結果、死者数は16万人以上に上るというのがNuke Mapの試算だ。

自らの住まう街を常に愛するジャカルタ市民は、この記事を無視できなかった。配信から3日間でフェイスブックでのシェアを5,500回集め、日間プレビュー数も他の記事を大きく突き放した。

「僕らの街に原子爆弾が …「Nuke Map」がジャカルタ市民に与えた衝撃」のページです。デイリーニュースオンラインは、海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る