永田町で蠢く「不良議員」と「無頼秘書」が日本の政治をダメにする (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 当然、背後組織には黒い錬金術の疑惑がつきまとう。4月に東京地検特捜部が「日本歯科医師連盟」の事務所を、組織内候補である民主党の西村まさみ議員と自民党の石井みどり議員に対し「迂回献金」の手法で法定上限額を超える寄附の容疑で家宅捜索に入ったのは周知の通りだ。

 そして目下、改革の対象になっている全国農業協同組合中央会出身で「全国農業者農政運動組織連盟(全国農政連)」の組織内候補である山田俊男参議院議員にも黒い疑惑が浮上している。それは8割がた本人が出席しないのにもかかわらずJA関連団体の職員らが「昼食会」や「意見交換会」などの名目で6年間に394回もの「政治資金パーティ」を開き5億4293万円もの巨額なカネを荒稼ぎしたというものだ。

 ちなみにJA全中などには農水省から補助金が出ているから寄附はできないが、政治資金パーティの「会費」を払うことは違法ではない。

 都内の一流ホテルでの大がかりな「政治資金パーティ」は、議員たちの「生活の知恵」が生み出した典型的なカネ集めの手段だが、後援者や支持者から反発を買い、票が逃げてしまうから、あまり頻繁にはできない。そこで手っ取り早くカネを稼げる方法として考えだされたのが「昼食会」や「朝食会」の名目で1万円程度の会費で50名程度の人を集め、官僚や学識経験者などを講師に呼んで適当な話をさせ、会費と弁当代などの経費との差額を懐に入れる方法だ。

 多くの議員がやっているが、それも月1回というのが普通だ。むろん本人は出席する。その点、山田議員の6年で394回というのは1年で約66回にも及び、しかもほとんど本人が出席しないというのだから、明らかに異常という他はない。法の抜け道を突いた「脱法行為」だと言われても仕方があるまい。

 他にも公設秘書の給与をピンハネした山田賢司衆議院議員やセクハラで女性秘書に慰謝料1000万円を払って和解した第二次安倍内閣の厚生労働政務官の赤石清美参議院議員など、とにかくこの国の国会議員や秘書は質が悪すぎるのだ。

朝倉秀雄(あさくらひでお)
ノンフィクション作家。元国会議員秘書。中央大学法学部卒業後、中央大学白門会司法会計研究所室員を経て国会議員政策秘書。衆参8名の国会議員を補佐し、資金管理団体の会計責任者として政治献金の管理にも携わる。現職を退いた現在も永田町との太いパイプを活かして、取材・執筆活動を行っている。著書に『国会議員とカネ』(宝島社)、『国会議員裏物語』『戦後総理の査定ファイル』『日本はアメリカとどう関わってきたか?』(以上、彩図社)など。最新刊『平成闇の権力 政財界事件簿』(イースト・プレス)が好評発売中
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