西武鉄道「妖怪ウォッチ電車」が苦境に…人気失速の原因はJR東日本!? (2/2ページ)
もともと、鉄道各社が夏休み企画としてスタンプラリーを始めたきっかけは、通勤・通学需要が減少する7月・8月に収入補填策として考案された。大人と子供が一緒に電車に乗ってくれることで、運賃だけではなく、途中にお菓子やジュースを買わせるといった戦略もある。長年にわたって培ってきたノウハウとブランドは、一時期のブームで簡単に崩せない。
また、『妖怪ウォッチ』の人気失速はJR東日本と西武鉄道という鉄道会社の差でもあると先の鉄道雑誌関係者は指摘する。
「結局、スタンプラリーは子供が親にせがんで連れて行ってもらう。親としては、山手線など都心部の路線の方が近いし、運転本数も多いから回りやすい。そういう点からJR東日本のポケモンスタンプラリーをチョイスしてしまいがち。なにより、山手線なら途中で疲れても駅ナカが充実していますから休憩することも簡単ですが、西武線ではそうもいきません」
今年の夏は酷暑日がつづく。炎天下、千葉県や茨城県から西武鉄道まで足を運ぶのも一苦労。近いJR東日本で済ませてしまおうという心理が親には働く。そうしたことも、『妖怪ウォッチ』離れの一因になっているという。
大ブームで、“ポケモン”から世代交代して『妖怪ウォッチ』の時代に突入すると昨年は言われてきた。しかし、鉄道業界という思わぬ方向から『妖怪ウォッチ』は失速を始めている。
これも「妖怪のせい」だろうか?
(取材・文/小川裕夫)