コミケの役割は既に終わってしまったのだろうか!?

キャラペディア

(C)EGGMODE.inc
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 1975年に日本漫画大会と袂を分かつ形で、同人誌即売会に特化したイベントとして始まったコミックマーケット(コミケ)。夏・冬と年2回の開催を続け、今年で40年の歴史を刻むこととなる。コミケとは、「同人誌を中心として、すべての表現者を許容し継続することを目的とした表現の可能性を広げる為の場」という明確な理念があり、今のように個人が簡単に情報発信が出来る時代ではなかった頃には確実にその役割を果たし、多くのクリエイターがコミケから輩出されていったのは誰もが認めるところだろう。

 しかし、今はどうだろうか?クリエイターを育てる環境としての機能は少なからず残るものの、そんなことは日々誰もがインターネット上で出来る状況となり、ZUN氏やTYPE-MOON、竜騎士07氏に代表されるような成功例というのは、ここ数年耳にしていないのではないだろうか。また、表現もかなり多岐にわたるようになり、当初のように同人誌という形だけでなく、動画、音楽、ゲームなど、頒布(コミケでは販売とは言わない)されるコンテンツも多様化してきている。

 18禁の版権キャラクター抱き枕など、一歩間違えばアダルトグッズともいえるような作品が白昼堂々と並び、露出の激しいイラストが印刷された大きな紙袋を堂々と道中持ち歩くような異常な光景を普通に目にするようになって久しく、海外からは「HENTAI FESTIVAL」と揶揄されることさえも。

 勿論、コミケは日本のオタクカルチャーの日本最大の祭典である事実は揺るぎないものだろう。故に多くの問題を抱えている事もまた事実であり、TPPの知的財産権等の問題など、コミケのメインコンテンツである版権物の二次創作自体に暗雲が立ち込めてきている状況もある。

 そこで、キャラペディア公式動画番組『キャラぺろふくろとじ(仮)』(毎週金曜日22時から生放送)では、『コミケの本質とは一体何か?』と題し、ゼロ年代以降、日本のポップカルチャーを牽引してきたコミケの本質に迫るとともに、諸問題に関して批評家の「藤田直哉」氏と一緒に考えてみたいと思う。同番組は本日(8月14日)22時からニコニコ生放送にて公開される。同テーマに興味があるという方はぜひご視聴頂きたい。

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