生きることがちょっとラクになる禅僧の言葉 (2/2ページ)
この言葉を頭の片隅におきながら生活することで、「あれがない」「これができない」といった「ない」に目を向けることが減り、逆に「すでに手元にあるもの」に気づけるようになるでしょう。そして最終的には、「ないものを見つけて頑張るのは、やめよう」と思えるようになるのだそうです。
■終わりや別れをポジティブにとらえることの豊かさ
日本には昔から「ご縁」という言葉があります。この言葉、「出会い」とほぼ同義語で使われることが多いのですが、もともとは「別れ」も含まれているそう。泰丘さんの表現を借りれば「人生は出会いによって豊かになり、別れによって深くなる」。
終わりや別れを余儀なくされる状況になっても、むしろそれをポジティブにとらえられるようになれば、たしかに人生は豊かになるような気がします。
■誰かをうらやんでいるのは不健全な状態
泰丘さんは、「憧れをこじらせないこと」もラクに生きるためのコツだと書いています。なぜなら、憧れという感情がねじれてしまうと、「うらやむ」ようになってしまうからです。
本書によれば、もともとは「心病む」と書いて「うらやむ」と読んでいたそう。つまり、誰かをうらやむ状態というのはそれだけ不健全ということなのでしょう。したがって「最近、少し人をうらやむことが増えたかも」と思ったら、できるだけ自分と他人を比べないことが大切です。
泰丘良玄さんはまだ30代前半と若く、人気テレビ番組『ぶっちゃけ寺』にも出演しているだけあって、本書は全編にわたって分かりやすい言葉でつづられています。禅という言葉に少し身構えてしまうという人も、試しにパラパラとページをめくるだけで、心を軽くするためのヒントを得られるかもしれません。
(新刊JP編集部)