結婚した3人に1人は経験!「離婚」する前に知っておきたい手続きの流れ

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日本では結婚した3人に1人は離婚する、なんて恐ろしいデータがあります。他にもアメリカだと「ほぼ2人に1人が離婚」という話もあるそうです。さてそんな離婚ですが、皆さんはどんな手続きを経て離婚に至るのかご存じですか?

■スムーズに進めばそこまで難しいものではないが……

離婚をするためにどうするか。「離婚届を提出する」ということは知っていても、それ以外はどんなことをするのか……「一から十までちゃんと知っている!」という人はそんなに多くないと思います。

まず最初に行うのは、「相手に離婚することを伝える」ことです。これをしないと始まりません。双方合意の上で離婚することを決めたら、金銭、また子供がいる場合は親権について話し合います。
結婚した3人に1人は経験!「離婚」する前に知っておきたい手続きの流れ
金銭面では、

・財産分与
・慰謝料

といったことを話し合います。また子供がいる場合は、

・親権
・養育費
・面接交渉権
・監護権

といったことを話し合います。監護権というのは子供を引き取り、面倒を見る権利のことで、基本的には親権者と同じ人です。

こうした内容を取り決めたら離婚届を提出するわけですが、その前に取り決め内容を離婚協議書にまとめるケースがほとんど。こうしておくと、後で「ああだった」「これはそうではない」など話の食い違いによるトラブルを避けることができます。

協議内容をまとめた離婚協議書は、法的効果を持つ公正証書にします。最寄りの公証役場に持ち込み、公正証書にしてもらいましょう。この際、作成手数料が掛かります。例えば慰謝料が100万円までの場合は5,000円、1,000万円の場合は1万7,000円の手数料になります。公正証書を作成したら、いよいよ離婚届の作成・提出です。

離婚届は、

・離婚する双方の氏名
・住所・本籍
・父母の氏名
・離婚の種別
・婚姻前の氏にもどる者の本籍
・未成年の子の氏名
・同居の期間
・別居する前の住所
・別居する前の世帯のおもな仕事と夫妻の職業
・届出人

といった記入欄があります。名前と住所と印鑑だけでは駄目なのです。他にも「協議離婚」の場合は「証人の署名と捨て印」も必要。これ知らなかったという人がいるでしょう。

ちなみに離婚後もいろいろな手続きがめじろ押しです。女性の場合、離婚後に結婚時の姓のままでいたい場合は「離婚の際に称していた氏を称する届」というものを提出する必要があります。これは離婚した日から3カ月以内に提出する必要があります。また、子供を母親側の戸籍に入れる場合も、届け出が必要。離婚届だけで全てが終わるわけではないのが、ややこしいところです。

スムーズに協議離婚した場合は、こうしたプロセスを経て離婚します。もちろん双方の合意に至らなかった場合や、財産分与・慰謝料・親権でもめた場合は裁判になることもあります。

離婚してから「初めて知った!」と戸惑わないように、今のうちから覚えておくべき……?

(中田ボンベ@dcp)

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