大量絶滅にも利点があった? 歩行ロボットの実験から絶滅が進化を速め、適応を生み出すことが判明(米研究) (1/3ページ)

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大量絶滅にも利点があった? 歩行ロボットの実験から絶滅が進化を速め、適応を生み出すことが判明(米研究)
大量絶滅にも利点があった? 歩行ロボットの実験から絶滅が進化を速め、適応を生み出すことが判明(米研究)


 大量絶滅とは一定時期に多くの生物種が同時に絶滅する現象だ。特に大規模な大量絶滅はこれまで5回起きており、ビッグファイブと呼ばれている。6500万年前の恐竜の絶滅もこのビッグファイブの一つに数えられる。

 種や遺伝情報が永遠に失われてしまう大量絶滅を素晴らしい出来事とみなすことは難しい。だが、コンピューター科学者は、少なくともロボットに関しては、大量絶滅によって進化が速まり、有益な適応を促すことを実証した。

 研究者によれば、本結果は人工知能ロボット開発における知見を与えるとともに、大量絶滅が進化の潜在性を秘めた血筋を有利にする可能性があると示唆しているのだそうだ。

 「集中的な破壊は驚きの結果につながります」とテキサス大学のコンピューター科学者リスト・ミックライネン(Risto Miikkulainen)教授。彼によれば、より優れた道具を開発するには、客観的に劣っていると思われるものを開発する必要があるときもあるという。

 ミックライネン教授は、コンピューターシミュレーションで、大量絶滅が進化を助ける仕組みについて調査した。ニューラルネットワークをロボットの足をシミュレートしたものに接続し、ロボットが滑らかかつ安定して歩行するよう進化できるか試してみた。

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 現実の進化と同じく、このプロセスにはランダムな突然変異が起こるように設定されていた。また数多くの生態学的地位(種が利用する一定範囲の環境要因)が作成され、様々な新しい特徴や能力が出現しうるようにした。

 数百世代を経たのち、ロボットの行動はそれぞれの生態学的地位を満たすため広範囲に進化した。しかし、その多くは歩行に直接役立つようなものではなかったという。
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