もうちょっとで常温じゃん!「超電導の新記録」はマイナス70℃! (1/3ページ)

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もうちょっとで常温じゃん!「超電導の新記録」はマイナス70℃!

『リニアモーターカー』が実用化される時代には、もっと安価で簡単に磁気浮上が可能になっているかもしれない。JRが計画しているリニアモーターカーも利用している技術「超電導」の研究が一歩進んだ。

ドイツの研究チームが新記録を達成したのだ。


■ 超電導には低温が必要

超電導というのは、ある種の物質をどんどん冷却していったときに、電気抵抗がゼロになる現象のことだ。超電導状態となったコイル(超電導コイル)に一度電流を流すと、半永久的に流れ続ける。JRが開発しているリニアモーターカーは、この技術を利用して車体を浮上させる。

しかし、超電導を起こすには、物質を相当な低温にまで冷却しないといけない。超電導リニアにおいては、超電導材料としてニオブチタン合金を使用し、液体ヘリウムでマイナス269℃に冷却することにより超電導状態を作り出すという。

もっと高い温度で超電導を起こすことは、長年の超電導研究者の大きな課題のひとつだ。そのほうが技術的に活用しやすいからだ。

最近まで、超電導の高温記録は特殊な銅酸化物セラミックを使って、通常の大気圧下でマイナス約140℃、高圧下でマイナス109℃というものだった。ただし、これは特殊なタイプの超電導であり、標準的な超電導ではマイナス234℃というのがこれまでの記録だ。

なお、マイナス196℃より高い温度で超電導が起これば、より安価な液体窒素で冷却することが可能になる。もちろん実用に供するには、その素材の価格などの関係もあるので、簡単ではないのだが。


■ カギは水素原子?

今回のニュースは、ドイツのマックス・プランク化学研究所とヨハネスグーテンベルグ大学マインツ校の研究チームが、超電導の高温記録を更新したというものだ。その温度はマイナス70℃(203ケルビン)。南極なら稀にありえる気温だ。

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