【2020年のASEAN自動車マーケットの行方は?】モータージャーナリスト座談会 (2/5ページ)

Photo by 鈴木ケンイチ
■ 欧米メーカーも中国メーカーも虎視眈々とASEANを狙っている
鈴木:ASEANで、日本車は圧倒的なシェアを占めています。インドネシアでいえば95%以上。それは2020年も維持できるでしょうか?
川端:欧米メーカーは、ASEANを本気で狙っていると思いますよ。たとえばフォルクスワーゲン。彼らは中国で伸び悩んでいる。インドは無理。北米も苦戦している。そうなると残された市場はASEANしかありませんから。
大田中:ちなみにインドネシアには、2015年問題という話がありました。それは2015年に、GMやフォルクスワーゲン、他に韓国や中国のメーカーが工場を続々と作るという。日本車は大丈夫か? と。でも、結局、工場はできなかった。まだまだインドネシアでは日本車が強いでしょうね。
鈴木:確かに欧米ブランドがいまからシェアを拡大するのは難しいでしょうね。でも、一番もうかるところ、高級セグメントは欧米ブランドに占領されちゃうのでは?
川端:やはり憧れのメルセデスのようなブランド・ビジネスは欧米メーカーが上手ですよね。日本メーカーは下手。結局、いつまでも新興国の王様で、その国が発展したら、もっと安いところに行く。いつまで下を見てるんだと歯がゆいですね。
古庄:今はまだよいけれど、ライバルが中国メーカーになるのは厳しい。たとえば中国はMGブランドを持っていますが、それをタイで生産している。そうなると中国製とは見えない。ボルボも同じ。あれも中国資本。そういう方法をとられると、中国メーカーも競争力が持てると思いますよ。
大田中:ブランド・イメージという点では、ダットサンとミラージュは失敗だったと思いますね。もともとダットサンや三菱のASEANでのイメージは、非常に良いものだった。それをあんな安物に使うなんて。ブランドをおとしめている。