【2020年のASEAN自動車マーケットの行方は?】モータージャーナリスト座談会 (3/5ページ)
鈴木:そうなると、2020年はまだ大丈夫だけど、2050年の日系ブランドは厳しい状態になる可能性がありますね。
■ 欧米ブランドにできないことを日本メーカーがやる
川端:やっぱりみんなが欲しい欲しいとなる、憧れ度数を上げるのが重要でしょう。キラキラしたクルマになればいい。
大田中:日本車が欧米ブランドのように、みんなの憧れの存在になるのは無理だと思う。メンタリティが違いますからね。それよりも日本車の生きる道は別にあると。アジアのことをどれだけ分かっているのか? 欧米人がやらないことを日本車がやればいい。たとえば、トヨタのアルファード/ヴェルファイヤ。インドネシアでは、ベンツのSクラスに乗っていた人がアル/ヴェルに乗り換えているんですね。快適だから。
川端:メルセデスベンツの新しいVクラスもアル/ヴェルのような豪華路線なんですよ。それがけっこう欧州で受けているそうですよ。
古庄:大切なのはコンセプトですね。
鈴木:技術は、正直、どこのメーカーもそれほど変わりませんからね。
川端:アウディのモニター・システムがすごいといっても、あれ日本のサプライヤーですしね。もう、欧米も日本も中国韓国も同じサプライヤーを使っています。その点では差はないんですよ。
大田中:どういう定食を作るかということですね。
鈴木:欧米人では考えもつかないアイデアを次々に出していく。そうした新しいポジションを日本のメーカーが手に入れてほしいですね。じゃないと、2050年に、今の日本車天国がどうかしてしまいそうで、怖い。
川端:1990年代の中国に行ったことがあります。古いサンタナだらけ。ところが25年たったら、街はベンツやアウディ、日本車で埋め尽くされている。変化って、意外と大きいんですよね。