教えて! 電子ヴァイオリンでキュアスカーレットの必殺技は弾けるの? (2/5ページ)

Kotaku

彼は図書館通いを趣味とする月島雫にどうしたら自分を意識してもらえるのか? というアプローチの一貫として、彼女よりはやく図書カードに名前を記入して、自分を意識させるという地味かつ綿密な作戦を実行します。

若干......いや、ドン引きせざるを得ない策略を張り巡らせ、時には偶然を装って月島雫自作の『カントリーロード』(原曲:Take Me Home Country Roads、原曲はJohn Denverですが劇中ではOlivia Newton-John版が流れます)の替え歌である『コンクリートロード』の歌詞を見つけ、平静を装いつつ『コンクリートロードはやめたほうがいいぜ』などと、悪態をつくことで彼女に強い印象を与えるという心理戦も仕掛けるのです。

この心理戦はまさに駆け引き。しかし、非常に効果的な手段とも言えます。

他人への評価というのは大きく分けて2種類。1つはシンプルな加算減算方式です。ただし、評価は一定ではありません。皆さんも人生経験の中で、「良い印象よりも悪い印象の方が目立つ」ということを感じているのではないでしょうか? コツコツと善行を積み、人気を一から高めてきた人物が、一度の過ちや印象操作にて一気に評価が落ちるということは往々にしてよくあります。天沢聖司は若干14歳にして、それを周知していたのでしょう。

映画では職員室で教師が「あの天沢医院の...」と言うシーンがあることから、天沢聖司の父は開業医であることがわかります。また、現在地球屋の主であり、天沢聖司の母方の祖父である「西司朗」と名乗る老人。戦前ドイツに留学していたことから、ひょっとしたら彼もまた医学を学んでいたのかもしれません。何にせよ、天沢家はエリートの家系であることには間違いない状況です。エリートの家だからこそ、信頼を積み上げることの長き道のりと、それが一瞬で崩れる可能性があることの絶望感を肌で悟っていたのでしょう。

故に天沢聖司は別の方法を取りました。

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