教えて! 電子ヴァイオリンでキュアスカーレットの必殺技は弾けるの? (3/5ページ)
「ゼロから積み上げるのではない、マイナスからプラスに転じるのだ」と。
評価を左右する要素の1つが加算減算方式だとしたら、もう1つは反発式とでもいいましょうか。同じ位置から落としても野球の硬球とスーパーボールでは跳ね返ってくる高さが違います。最初に強烈な負の印象を与えると、若干の善行を積んだ時に大きな反動が生まれ、一気に評価が引き上がるのです。
そう、マリオカートで後ろの車にサンダーが出やすいのと同じです。伝わりにくかったでしょうか...? もうちょっとわかりやすく言うならば、普段暴君の限りを尽くしているジャイアンが映画になってちょっと良いことをするだけで「さすがジャイアン!」となる現象です。
作戦は見事に成功します。仕組まれた運命によって彼と彼女は再会。あの時悪態をついてきた青年=天沢聖司は、実は成績優秀・容姿端麗、そしてヴァイオリン職人への夢を持つスーパー中学生です。月島雫はその天沢聖司に対してライバル心を抱きます。
フローとしては3段階。まずは「いけ好かないやつだと思っていたが、実は違った」という(1.印象の改訂)が起こり、「彼はあんなに頑張っている人なんだ」という(2.天沢聖司の基本性能についての熟知)が起こり、そして最後に「彼は頑張っているのに、自分は一体何をやっているのだろうか...」という、(3.自己への自問自答)となります。
月島雫は弱い自分を叱咤します。そして答えを出します。自分のやりたいことをやってみたい。そう「彼みたいに」と。
ライバル心から、先ゆく物へのあこがれ、尊敬。それを恋心へと昇華転換していくのです。
普通に学校で月島雫と天沢聖司が出会ったとしても、「すごい人がいるのだ」としか思わないでしょう。