ぶつぶつが怖い。穴が密集している状態を極端に恐れる「トライポフォビア」の正体とは?(英研究)※閲覧注意 (2/3ページ)

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 だが、パンケーキの生地の穴ですらダメなのはなぜだろうか?

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・疫病や危険に対する本能的な恐怖によるもの?

 この現象に関する小規模の研究は、害をもたらす危険な物体が無害な物体に転写されたことから感じる本能的な恐怖であると示唆している。これは『サイコロジカル・サイエンス』誌に掲載された、英エセックス大学のジェフ・コール博士とアレン・ウィルキンズ博士による研究だ。

 彼らは、トライポフォビアを起こす76枚の画像でスペクトル解析を実施し、嫌悪感を感じさせない穴の画像76枚と比較した。その結果、トライポフォビア画像は、特定の空間分布における高コントラスト色という、典型的なスペクトル組成を持つことが判明した。

 両博士によれば、自然界の危険な動物も同じような見た目を持つことが多いという。トライポフォビアの人がそうした関連性を意識することはないが、危険な生物の基本的な視覚的特徴を想起させることが部分的な要因であるそうだ。猛毒を持つヒョウモンダコがそうした一例だろう。

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・男性は10人に1人、女性は5人に1人がトライポフォビア

 本研究では、18~55歳の男性91名と女性195名に蓮の花托の写真を提示した。そのうち、男性11%と女性18%が「落ち着かない、あるいは見るに堪えない」と回答している。

 トライポフォビアが不安、プライミング効果(先行する刺激の処理が後続の刺激処理を促進/抑止する効果)、条件付けの単なる組み合わせではないという説に懐疑的な学者もいる。
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