どうりで葉っぱみたいな形してるぜ。半分動物で半分植物、葉緑体を持ち光合成ができる「ソーラーパワーウミウシ」 (1/4ページ)

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どうりで葉っぱみたいな形してるぜ。半分動物で半分植物、葉緑体を持ち光合成ができる「ソーラーパワーウミウシ」
どうりで葉っぱみたいな形してるぜ。半分動物で半分植物、葉緑体を持ち光合成ができる「ソーラーパワーウミウシ」

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amusingplanet

 食べる物で自分自身をその食べ物に変えることが可能だとしたら?例えば、野菜を死ぬほど食べればその野菜になれちゃったりとか・・・もちろん、人間には少々無理な話だが、それが可能な生物がこの世にいるというのだから驚きだ。

 その生物とは、海に生息するあの、カラフルドリーミーなウミウシの仲間である。

 日本語では「ウミウシ」という名称だが、英語だと「シー・スラッグ(海のナメクジ)」という。その名のとおりナメクジみたいな外見が特徴的だ。ウミウシには種類がいくつかあって、中には葉緑体を持っている種が存在する。

 葉緑体のあるウミウシは、まるで植物のように光合成により自らを餌を作りだすことができるのだ。ただ、これらのウミウシも生まれながらに葉緑体を備えていたわけではない。たくさんの藻類を食べることで自らの体内に葉緑体を取り込み、光合成を可能としているのだ。

 嚢舌目(のうぜつもく)として知られているこれらの生物たちは、藻類に吸い付くと、藻の細胞含有物を吸い出す習性も持っている。他の動物たちとは異なるのは、取り込んだ葉緑体を消化せずに、自らの細胞に取り込んでしまうのである。葉緑体を取り込めば、その後は、日光を浴びるだけで生きていけるのだ。この不思議な現象は盗葉緑体現象として知られている。このため、この種のウミウシは、「ソーラーパワーウミウシ」という愛称を持っている。
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