何ヶ国語も自在に操れるのは子どもだけ?それとも大人でもOK? (1/2ページ)
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教育
現代では、他の国の人と交流する機会も少なくありません。でもコミュニケーションの際、「スムーズに会話できたら、もっと楽しいだろうな」と感じることも……。
そこで今回は、「外国語の習得」を科学的に分析してみましょう。
■多言語話者・ポリグロットとは何か
二ヶ国国語を話すことをバイリンガル(bilingual)、母国語を話す人をネイティブスピーカー(native speaker)といいます。
母国語に加えて二つの言語を使える人は、三ヶ国語でトライリンガル(トリリンガル、trilingual)、もっと多くの言語を操れる人たちはマルチリンガル(multilingual)、あるいはポリグロット(polyglot)ともいいます。
母国語と合わせて六ヶ国語以上話せる人たちは、ハイパーポリグロット(hyperpolyglot)と呼ばれるようです。ハイパーポリグロットの中には、五十ヶ国語以上も使いこなせる人もいるのだとか。
それほど極端な例は別としても、世界では数ヶ国語を同時通訳し、十数ヶ国語も翻訳できるハイパーポリグロットが活躍しています。彼らの言語能力は、アスリートでいえば、オリンピック級です。
■早く外国語を勉強させるのはダメ?
ところで言語の習得には、臨界期(ある能力を発達させるためのタイムリミット)があるという説があります。一定の年齢(臨界期)までに目や耳に光や音の刺激が入らないと、視覚や聴覚の神経回路が発達しないということ。
つまり臨界期を越えてしまうと、脳のレベルで見たり聞いたりできなくなるというのです。言語の習得も同じで、一定の年齢までに学習しないと難しくなるわけです。
たしかに大人より子どもの方が、外国語の習得は早いですよね。
でも注意していただきたいのは、「早めに外国語の勉強をさせればよい」という考えは少し単純すぎるということ。
なぜなら、母国語が未発達なまま複数の言語に接していると、ことばが混乱し、どの言語も発達が遅れてしまうことがあるのです。これをセミリンガル(semilingual)といいます。