弱肉強食とは言えあまりにも過酷。オットセイの子どもの目玉をくり抜き餓死させることを学習したカモメ(閲覧注意) (2/4ページ)
あとは死ぬのを待つだけだ。オットセイの子どもは目が見えなくなってしまうため、母親のもとへ戻ることができず、母乳を飲めないため、結局餓死してしまう。その死体をカモメがエサとしていただくのだ。
研究者によると、カモメたちは自分たちよりも大きなオットセイの子どもを仕留める方法として、比較的最近このやり方を学んだらしいという。
ほかのカモメも一緒になって襲いかかり、目の見えない子オットセイの下腹や生殖器など柔らかい部分を食べ始めるケースもある。
フロリダ州コーラルゲーブルズにあるマイアミ大学の生物学者、オースティン・ギャラガー博士らは、カモメのこうした新たな行動を報告した上で、自然界の掟とは知りつつも、子オットセイがパニックになって叫び声をあげる光景は見るに忍びないと語る。目の見えない子供は、母親を探して母乳を飲むことができず、ほかのカモメからも攻撃されてしまう。
ナミビアのドロブ国立公園の沿岸では、カモメがミナミアフリカオットセイを襲う場面はよく目撃されている。ここ数年、オットセイの数が激増し、8万頭以上が海岸線に棲みついて交尾し、子育てをしている。海岸の上空を飛び回っているミナミオオセグロカモメたちが、この有り余るほどの食糧源を利用することを学んだのだ。自然淘汰と言えばそうなのかもしれないが、残虐な方法でとなるとやはり人間が心を痛めるのはいたしかたのないところだ。