【昭和ノスタルジー】日本で最も古い地下街に鎮座するやきそば屋「福ちゃん」の牛すじやきそば (2/3ページ)
1964年東京オリンピックの翌年であったこの年、日本ではいざなぎ景気による3C時代(車、カラーテレビ、クーラー)が到来し、日本航空がジャルパックを販売、高度経済成長を謳歌している状況だった。いまから50年ほどまえ、そんな時代に「福ちゃん」の焼きそばは誕生したのだ。
・絶品の牛すじ焼きそば
ただ単に雰囲気だけではない、こちらの焼きそばにはしっかりとした老舗の味わいを感じることができる。たっぷりの牛すじと中太の麺をしっかりと炒める事で、牛すじのコクやウマミがたっぷりと中太の麺に絡み付いている。またしっかりとコシのある麺は牛すじのコクやウマミ、そして濃い目のソースに負けない味わいを紡ぎだしている。
・おつまみメニューも外せない
こちらのお店、焼きそばだけではなく、お酒も楽しむ事が出来る。もちろんお酒のアテも充実している。例えばタンの味噌漬け。豚のタンを味噌に漬けた逸品は、しっとりとした仕上がり。噛めば噛むほどジワジワっと染み出してくるタンのウマミは、妖艶ともいえるほどつややかな味わいだ。そのためビールやサワー、ホッピーなどと合わせると最高の相性となる。
いかがだろうか?日本で最も古い地下街に鎮座する焼きそば屋で、昭和の香りとともに焼きそばを味わってみてはいかがだろうか?
そこにはかつての日本の原風景があるに違いない。またそんな原風景の中で味わうアルマイト製の皿で供される焼きそばは、現代の私たちに忘れかけた何かも、味あわせてくれるにちがいないのだ。