家族殺しには他の殺人者と異なる心理的特徴があることが判明(米研究) (1/2ページ)
アメリカでは、殺人被害者となった女性の3分の1は、夫やボーイフレンド、元パートナーに殺害されているというデータがある。またイギリスでも、毎週平均して2人の女性がパートナーあるいは元パートナーによって殺されているという。
こうした“家族殺し”には、それ以外の殺人とは明らかに異なる独特な心理的特徴があり、それを認識することで犯罪の防止につながる可能性があることが最新の研究によってわかった。
調査を行った米ノースウェスタン大学医学部の司法心理学(犯罪心理学)研究所長のロバート・ハンロン博士は、「家庭内殺人者は、ほとんどの場合計画性のあるそれ以外の殺人者とは明らかに異なる特徴を示している」と指摘する。
ハンロン博士らは今回、米国のイリノイ州、ミズーリ州、インディアナ州、コロラド州、アリゾナ州において第1級殺人で告訴された男女153人にインタビューを行い、その回答を精査した。

男が妻や家族を殺すのは、カッとなって犯行に及ぶことがほとんどで、計画性は見られない。イラストは、口論の最中に妻を刺し殺すマティアス・ブリンスデン(18世紀イギリスの人物。妻殺しの罪で1722年に処刑された)。
その結果、特に家庭内殺人を行った男は、前科はないが、重篤な精神疾患を持ち、知能が低めで認識機能障害があるケースが多かったという。ハンロン博士は、彼らの殺人の多くはカッとなってやってしまったことで、計画性がないと話している。また、一般的に犯行時にはドラッグやアルコールの影響下にあり、妻やパートナーとの不和や破局をめぐる嫉妬や復讐心に突き動かされているという。