合法チート?世界初の安全な「スマートドラッグ」にどう向き合うか (2/2ページ)
その中のある調査によると、モダフィニルが取り組むべき課題を、より愉快なものにさせていたそうだ。
長期間の使用による作用の情報は、まだ限られたものだというが、短期的には副作用は少なく、研究で見られた吐き気や頭痛といった状態は、プラシーボ群でも同様に見られたとのこと。また、常習癖がつきやすいといったような性質もなく“安全”であることが分かったという。
■ カフェインやニコチンも短期的にはプラスの作用

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モダフィニル以外の『スマートドラッグ』では、多くのマイナスの効果も見られることから、論文の著者のひとりは、このモダニフィルが、世界で初めての安全な『スマートドラッグ』のようだと指摘している。ただ、長期的な服用に伴う効果については研究が不十分であり、またそうした治験が承認されることは道徳的にも難しいだろうという見方も示している。
よく知られているように、カフェインやニコチンも短期的には脳の働きにプラスの作用をもたらすが、長期的には効果は打ち消され、さらには欠乏によって認識パフォーマンスに影響を与える。モダフィニルが、こうした物質と異なるという保証は、どこにもないと考えることもできるようだ。
言うまでもなく、研究チームは、モダフィニルを本来の用途に沿わずに使用することを助長する意図はなく、こうした結果が出たことを踏まえ、幅広い議論の必要性を提起している。
私たちは、治療以外の目的での使用を容認するのか、それとも異を唱えるべきか、またそれはどこで線引きされるべきなのか。今後、科学者や政治家を含めたコンセンサスづくりが求められているのではないだろうか。
【参考・画像】
※ Modafinil for cognitive neuroenhancement in healthy non-sleep-deprived subjects: a systematic review – European Neuropsychopharmacology
※ Poll results: look who’s doping – nature
※ nito / Shutterstock
※ ume-y / Flickr