無人探査機ニュー・ホライズンズ撮影像を用いてタイムラプスでとらえた「冥王星」の姿 (2/2ページ)
そして、『ニューホライズンズ』が持つ、モノクロの望遠カメラで撮影した画像を使用した。
しかし、結果的には、できた映像はあまりいいものではなかったという。接近している時間は短く、探査機はあっというまに近づいて、あっというまに遠ざかってしまったのだ。
そこで、タイムスケールを可変式にした。動画の最初と最後では1秒が実際の30時間に相当するが、もっとも冥王星に近づいたところでは、動画の1秒が実際の30分に相当するようにしたのだ。また、視界も、最初と最後では、冥王星系の全体が収まるように変更をした。それでいて、もっとも接近したときには冥王星が画面めいっぱいに広がるようなスケールにしたのだ。
そのほかにも、カメラのセンターに来る位置を調節したり、本当なら小さすぎて見えないはずの衛星を、実際より大きく描いたりしている。とはいえ、それ以外の要素はきわめて正確だという。
じっさい、加工されたこの動画を見ても「接近していた時間なんてあっというまなんだな」と感じる。ほんのわずかな時間だけ。ほかには代えがたいこの仕事をするために、『ニューホライズンズ』は9年もかけて旅をしていったのだ。
個人的な感想だが、若いティーンエイジャーが、これを見て宇宙探査の仕事を志すことがあってもおかしくないくらい、『The Pluto System As Seen By New Horizons Spacecraft – YouTube』は、魅力的な動画だと思う。
そしてこれは純然たるノンフィクションでもなく、完全なフィクションでもない。科学、アートともに、その力は偉大なのだ。
【参考・動画】
※ Pluto New Horizons -News and images from the Pluto New Horizons team
※ Aphelleon / Shutterstock
【動画】
※ The Pluto System As Seen By New Horizons Spacecraft – YouTube