【目からウロコのお悩み相談室 vol.4】夫婦のコミュニケーション編 (4/4ページ)

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A:夫が妻に「離婚してもいい」と言う時は、後釜のアテがあるか、妻の非難やグチを黙らせたいときか、「離婚」を駆け引きに使いたいときです。英語で言うなら「 I will」の意志を含んだ未来形で、相手の出方次第でいつでも引っ込みがきくと思っています。

一方、妻が「離婚する」と言ったら、今後の生活のアテがある、自分の生き方を全面的に変えたい、問答無用、ヤなものはヤダ。英語で言うなら「I have decided」の「もう決めちゃいました」の決定事項で、事後承諾をして欲しいだけ。同じ「離婚する」でも、男と女の間には温度差と時間差があるのです。「次に行く決意をした妻」と「これまでのライフスタイルを維持したい夫」を同じ土俵にのせるのは本当に難しい。双方が信頼する人に「行司」に入ってもらい、仕切っていただくようお勧めします。 まき子おばちゃまからの伝言 欧米諸国、とくにキリスト教文化圏の離婚動機は「愛が冷めたから」だそうですね。「ダブルベッドで寝られなくなったらおしまい。寝息や触れるのがいやになったら離婚するしかない」とNYの友人の弁。日本では「同じ家の空気を吸いたくない」だから、夫婦生活というものの距離感が違うのでしょう。

もっとも日本人の離婚動機のトップは「生活の破たん、家庭内暴力や貧困など」ですから、「神様に嘘ついてまで結婚生活を続けられない」という欧米人の感覚とはだいぶズレます。恋愛の領収書として結婚し、あとは「暮らしのシステムとしての巣作り」にいそしむ。トラブルがおきたとき、早急に離婚の結論を出すと、文字通りネグラを失う恐れもあります。保留できる離婚ならとりあえず棚の上へ。熟考を重ねて、来し方行く末を眺めてほんの少しでも成長するチャンスかもしれません。

次回は離婚の結論が出たケースを追ってみましょう。

~家族カウンセラー・エッセイスト・評論家:宮本 まき子~
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