東京に巨樹と野生のイルカ100頭!奇跡の島「御蔵島」 (3/3ページ)

FUTURUS

イルカの存在が、村の貴重な観光資源となったことについて、村の観光ガイドを務める広瀬豊彦さんは「イルカの恩返しかもしれない」と話してくれた。

島では20年ほど前から『イルカの個体識別調査』が行われ、ほとんどのイルカは、ヒレや体に残る傷を元に識別され名前がつけられ、繁殖や成長状況なども明らかになってきている。イルカ1頭1頭が村民のように名づけられ、その成長を見守ってきた村人たちがいるからこそ、イルカがこの海を変わらず棲み家としているのだろう。

source:http://www.miraijima.org/


■ エコツーリズムを通じて新しい東京の魅力に

この貴重な生態系を守ろうと、『御蔵島』は2004年に自然環境保全促進地域に指定され、エコツーリズムがスタートしている。イルカウォッチングや巨樹の森に入るには、東京都の認定自然ガイド資格を有している村の人が同行することや、1日に出港できるイルカウォッチングの船の数を30隻までとするなど、持続可能な観光の形を探っている。

『御蔵島』へのエコツアーを通じて、自然体感型の環境教育プログラムを12年続けているNPO法人 みらいじま代表の根岸弥之(みつのぶ)さんは、長年国内外の海を体験した中で、「本物の自然体験ができて、東京から週末だけでも行ける場所」として、『御蔵島』を選んだと説明する。

子供参加の回では、最初は海を怖がっていた子供たちが、勇気を出して飛び込み、野生のイルカと触れ合うことによって変わっていく姿を毎回目の当たりにするという。

参加者は子供たちからOL、ビジネスマンまでさまざまだが、誰もがこの島の自然に触れ笑顔で帰っていく。根岸さんは「『御蔵島』での自然体験が、身近な環境問題への糸口になってほしい」と言う。

東京オリンピックを控え訪日観光客が急増する現在、『御蔵島』を含め、自然の多様性にあふれた、伊豆七島は新しい東京の魅力と可能性を秘めている。来訪者を増やしながらも、島の人が守ってきた生態系をどう保全し、それをどう活かしていくか、より戦略的でかつ考慮されたエコツーリズムが求められている。

【参考・画像】

※ NPO法人 みらいじま

※ 『御蔵島個体識別調査2011

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