【熊谷6人殺害事件】埼玉県警の不祥事が止まらないワケ (2/2ページ)
タイミングも最悪だった。
「埼玉県警では今月、浦和署地域課の31歳の巡査部長が殺人容疑で逮捕されるという不祥事があったばかり。逮捕された巡査部長は、捜査で知り合った女性と不倫関係に陥り、県警内部で処分も受けた〝前科〟がある。処分後も女性との交際を続け、借金漬けになった挙げ句にカネ目的で殺人に手を染めた疑いがある」(同前)
この一件では、先月末に着任したばかりの県警トップの本部長が、謝罪会見を開いた。だが、肝心の謝罪の場面で「被害者」を「被疑者」と言い間違えるという失態をおかし、ひんしゅくを買っている。
会見に同席した県警ナンバー2の警務部長も、バツの悪い〝過去〟をさらされるハメになった。
「温泉マニアだった警務部長は、以前に赴任していた大分で、着任期間の1年半の間に『約200カ所の温泉を制覇した』として地元紙に取り上げられていた。この記事をめざとく見つけたネット住民が、今回の不祥事に絡めて『そんな調子だから部下の管理もできないんだ』とバッシングのネタにしているようだ」(先の週刊誌記者)
超ド級の不祥事を連発してしまった埼玉県警。信頼を取り戻すのは容易ではない。
(取材・文/浅間三蔵)