なぜ私達は四階は「しかい」と読まない?階数の数え方の謎に迫る (1/2ページ)
- タグ:
-
レビュー
毎日の暮らしのなかで、「ちょっと気になる」疑問は少なくないもの。でも、そういうことに限って、人には聞きにくかったりもします。
しかし、そんな疑問のいくつかは、『「サバを読む」の「サバ」の正体: NHK 気になることば』(NHKアナウンス室著、新潮社)を読めば解消できるかもしれません。
なぜならここではタイトルどおり、報道関係者としての立場に基づいて、NHKアナウンス室が多くの疑問に答えているからです。
きょうは第1章「数え方の不思議」から、「一階、二階、三階 数の読み方」を取り上げてみたいと思います。
■「四階、七階」の読み方の不思議
「一階、二階、三階、四階、五階……十階」と声に出して読んでみると、気づくことがあるはずです。
一階(いっかい)、二階(にかい)と、ほとんどは「漢語」の発音で読むのに、四階や七階だけは「よんかい」「ななかい」と「和語」の発音をするのです。「しかい」や「しちかい」ではないわけです。
■「四階(しかい)」が消えた理由
でも「四階」はもともと、「しかい」と発音されていたのだとか。それが「よ(ん)」に変わっていったのは、漢語の「し」が「死」を連想するから。
同じように「七」も「しち」だと「いち」と間違えやすいため、「なな」と読むようになったのだといいます。
■「さんかい」? 「さんがい」?
では、「三階」は「さんかい」でしょうか? それとも「さんがい」でしょうか?
答えは「さんがい」。理由は、日本語には「『ん』のあとは濁ることが多い」という傾向があるからなのだそうです。
ただ「さんがい」が正しいといいながらも、最近では「さんかい」という人の割合が増えているそうです。
なお、「ん」のあとが濁るのは、「神社」や「万歳」のような熟語にもいえること。「天下」も昔は「てんが」と濁って発音していたというのですから、ちょっと意外ではありますね。