アメリカ銃規制議論の行方…「憲法修正第2条」とハリウッドスター・ジョン・ウェイン (2/4ページ)

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『アラモ』や『史上最大の作戦』といった名画に出演した、大物ハリウッドスターのジョン・ウェインは、まさに『憲法修正第2条』を具現化したような映画俳優だ。
ウェインは銀幕の中でネイティブアメリカンやメキシコ軍と戦った。特に1960年公開の『アラモ』では、マスケット銃を手に勇敢な戦いぶりを見せるデイビー・クロケット大佐の役を演じた。ウェインにとって、『アラモ』は映画人生の中で最も思い入れの深い作品となる。
<我々の自由は、銃があるからこそ保証されているのだ。そうでなければ今頃は、アメリカはイギリスとメキシコに蹂躙されていたに違いない>
ウェインは、映画館の観客に向けそう言いたかったのだ。
■ 全米ライフル協会会長
『憲法修正第2条』とハリウッドスターのつながりで言えば、もう一人重要な人物がいる。
チャールトン・ヘストンだ。『ベン・ハー』や『猿の惑星』で主役を務めたことで、日本でもよく知られている。
ヘストンは、若い頃は人権派として知られていた人物だ。白人でありながら、あのキング牧師と共に公民権運動に従事し、ワシントン大行進にも参加した。ミケランジェロ彫刻に命を吹き込んだかのようなマスクと肉体、そして大学時代に養った巧みな弁論。アメリカでは“弁舌に長けたナイスガイ”が人々からもてはやされる。
そんなヘストンは晩年、全米ライフル協会の会長を務めていた。彼は銃規制反対論者でもあった。ヘストンの会長職は1998年から2003年まで続くことになる。当時は連邦法レベルの銃規制法案が存在したが、ヘストンはその撤廃を主張した。「銃がなければ犯罪者から見を守れない」というのがその根拠だ。
ところがその間に、アメリカの銃規制議論は大きな転換点を迎えることになる。1999年に発生したコロンバイン高校乱射事件が、その転換点だ。