コレは子育てにも使える!最新研究で「失敗を成功のもと」にするコツが判明
我が子が何かで失敗した時、当然ながら、落ち込んでいるのは親より子どもですよね。分かってはいても、つい子どもを責めたりしていませんか? 叱らずとも、子どもが失敗した時に“あること”をすれば、脳がその失敗からしっかり学習してくれるんです。
今日は『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、アメリカ・サザンカリフォルニア大学の研究を参考に、失敗をポジティブな経験に変える方法をお話します。
■人間の学習行動は2パターン
人間の学習パターンには大きく2つあると言われています。
1つ目は、してはいけないことをした時に叱られることによって間違いを繰り返さないことを学ぶパターン。これは、研究者の間で“脳の回避学習”と言われています。
2つ目が、褒められたり認められたりして、その行動を繰り返すようになるパターンです。これは、“報酬に基づく学習”と言います。
同じ学習でも、2つ目の学習パターンの方が、より精神的な満足感を伴います。実生活でも、叱られるのと褒められるのとでは、精神的な満足感は全く違いますよね。
■“精神的に満足度の高い”失敗からの学び方
研究チームはMRIを使い、若者28名の被験者に、正しく回答すると報酬をもらえ、間違えた時には掛け金を失うようにして、脳の反応を見ました。
実験では、最初は被験者が、間違った回答をした時の反応を、2回目は正しい答えをした時の反応を、そして最後に、被験者が間違った回答をしても何が悪かったのかを調べて考えることができるようにして、“間違いから自分で考えて学習する”ときの、脳の反応を調べました。
その結果、最後の実験では、被験者の脳は、“間違った回答”をしたにもかかわらず、“報酬に基づく学習”をする時に活性化する脳の反応によく似た反応を示したのです。
間違った回答したにも関わらず、叱られて学ぶ回避学習の際に活性化する脳の部分とは明らかに違っていたのです。
すなわち、たとえ間違った行動をしても、その間違いを分析したり、反省したりする機会があれば、精神的な満足感を伴った学習に変化するということなのです。
■我が子が間違った時こそ、考えさせましょう
子どもは、「サッカーでミスをしてチームが負けた」とか、「ピアノの発表会で間違った」など、いろいろ失敗をしますよね。
そんな時は子どもを責めたりするのではなく、なぜ間違ったのか、なぜ失敗したのかを考えさせましょう。
失敗の原因を考えさせ、反省させることによって、脳は褒められた時のように、ポジティブに反応してしっかり学習し、同じことを繰り返さないように、“前向きに”行動を変えようとするのです。
その答えは完璧に正しいものである必要はありません。自分で考えて答えを出すことが大切なのです。
そうすると、少なくとも次回は同じ失敗をしないように気をつけるでしょう。それでも失敗したら、また別の原因を探ればいいのです。
いかがですか?
昔から“失敗は成功の元”と言いますよね。人は失敗から学ぶことの方が圧倒的に多いのです。
子どもが失敗したら、くよくよ落ち込むのではなく、失敗の原因を考えさせ、しっかり反省させましょう。そうすることで、“失敗は成功の母”になるのです。