実は損しない?「国民年金を払い続けるといくらもらえるか」税理士が解説
http://www.shutterstock.com/
社会保険庁による国民年金保険料の強制徴収も強化されていて、“20歳からは加入が義務”となっている国民年金ですが、国民年金保険料を納めてない方もいます。そういった方から質問を受けるのは「国民年金をかけたってどうせ貰えないのだから損でしょ?」ということ。
現実問題として、国民年金保険料に加入し続けると将来いくらもらえるのでしょうか? 加入しないとどうなるのでしょうか? 税理士である筆者がお伝えします。
■国民年金とは?
原則、日本に住む人は、20歳~60歳までの40年間は国民年金に加入し、国民年金保険料を払い続けることになります。勤務された場合などは会社の保険である厚生年金に加入することになり、厚生年金保険料と共に国民年金保険料も納めているような形になりますので、別途国民年金保険料を納める必要はありません。
平成27年の国民年金保険料は月額15,590円で 年間187,080円を将来のためにかけていることになります。
■国民年金をかけて、将来いくらもらえるの?
国民年金保険料をずっと払い続けて、「じゃあ、将来いくらもらえるのか?」というのは皆さんの知りたいことだと思います。将来いくらもらえるかは、当然、保険料をかけた期間によってことなります。また、合計で25年以上掛け続けないと受給されません。
20歳~60歳までの40年間は国民年金に加入した場合は、満額の約800,000円(年間)が貰える金額です。
「毎月66,000円しか貰えないの?」と思われるかもしれませんが、例えば、かけた国民年金保険料を平均12,000円とすると(昭和60年の保険料は6,740円だったりと保険料の変額があるため)満額納付で5,760,000円となり約7年でかけた分は取り戻せることになります。つまり65歳から受給を始めて72歳まで生きたら損をしなかったということ。
それ以上は、自分がかけた以上にもらえて得なわけです。
■一番メリットがあるのは障害年金
障害年金とは、国民年金に加入されている人が病気や怪我で障害が残ったときに受け取れる年金です。
通常の年金の受け取りが65歳からであるのに対し、こちらは年齢制限がないため若い人でも受け取ることができます。この受け取れる金額は1級の場合は年間975,100円でお子さんがおられるとさらに加算され金額が増えます。
一般の生命保険に加入しているよりも、ずっとわりのいい制度なんです。
いかがでしたか?
「国民年金をかけても貰えないから損だ!」という風潮がありますが、今のところ一般の生命保険に比べるとずっとお得な制度といえます。
マイナンバー制度が定着すれば、いずれ国民年金未加入者のあぶりだしは行われると思います。その際には保険料納付が強制となり、65歳まで納付を延長しても最低納付期間の25年を満たさないということも考えられます。
既に国民年金の未払いがある……という人は、後納制度を利用するなどして、25年は納付するように確認をしておきましょう。
(武田美都子)