【冴え女シリーズ(5)】[私のハートもスウィーツに♪]最終話(後半)「僕はあなたのことが」 (1/3ページ)
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【冴え女シリーズ(5)】[- 私のハートもスウィーツに♪ -]
■作品概要
漫画家を目指すフリーターの美奈は、アルバイト先の店長兼パティシエ卯月悠にひそかな想いを抱いていた。とある日の休憩時間、他愛もない会話で卯月が語るお菓子への想いを聞くうちにますます美奈は卯月のことが好きになり。たった1時間の休憩の間に恋は実る?
●最終話(後半)「僕はあなたのことが」
卯月「どうして時々しか出さないか知ってます?」
美奈「……?」
卯月「とにかく、作るのに時間がかかるんです」
美奈「何時間もかかるってことですか?」
卯月「いいえ。およそ三日かかります」
美奈「三日!?」
卯月「一日目はバニラビーンズを入れた牛乳を沸騰させるだけ。二日目は生地を作って休ませて、三日目になってようやく焼成です」
美奈「かなり特殊なお菓子なんですね……」
卯月「そうですね。何が言いたいか、わかります?」
美奈「え?え?」
卯月「僕は、それぐらい時間のかかるお菓子も、簡略化せずにじっくり作っています」
美奈「はぁ……」
卯月「要するに、とても気が長いんです。美奈さんが信じてくれるまで、じっと待ちます」
美奈「え?そこにつながるんですか?」
卯月「そして、カヌレは焼成に時間がかかるわりに、そんなに日持ちするわけではありません」
美奈「そうですね、」
卯月「そういう、理不尽な仕打ちにも笑顔で耐えます。