【調査結果】電気抵抗をゼロに近づける「超伝導」の決めては赤ワインだった!? (2/2ページ)
高温は「従来と比べて」の意味で、熱い! と感じる温度ではないので誤解なきよう。
■「超伝導体の赤ワイン煮」、始めました
超伝導体はどのように作られるのでしょうか。高温超伝導を実現するためにはさまざまな金属を用いた合金が必要で、金属以外の物質の力を借りて変化させる研究もおこなわれています。なかでもおもしろいのが「お酒」で、一晩煮込むと超伝導体が増えることがわかりました。
超伝導体にもムラがあり、本当に抵抗がゼロになるのはごく一部しかありません。これを超伝導体積率と呼び、抵抗がゼロを示しても「じつは数%しか超伝導じゃない」場合も多々あり、改善に向けてさまざまな研究が続けられています。ところが、70℃のお酒でまる一日「煮る」だけの簡単クッキング(?)で、本当に超伝導な部分が7倍近くになるのです。
お酒の種類と、おおまかな超伝導体積率をあげると、
・焼酎 … 2.5倍
・ビール、日本酒、ウイスキー … 4倍
・白ワイン … 5倍
・赤ワイン … 7倍
なんと、「赤ワイン煮」がおいしいのは牛スネ肉だけではなかったのです……!
お酒で煮ると、なぜ超伝導が起きやすくなるのでしょうか。誰もが「アルコール!」と思うでしょうが、意外なことにリンゴ酸やクエン酸などの「有機酸」のおかげで、これらが余分な鉄を取り除くことによって性能がアップします。疲労回復に良いと言われている物質が、超伝導体の「生みの親」にもなっているのです。
超伝導技術が普及すれば、送電ロスが減って電気代が安くなるかは定かでないが、電気自動車が普及するのは間違いないでしょう。繰り返しとなりますが「高温」といっても人間には超低温なので、研究したいひとはご用心を。
■まとめ
・低温になると、電気抵抗がゼロに近づく現象が「超伝導」
・最近は、-200℃以上の「高温超伝導」の研究がさかん
・お酒で一日煮ると、超伝導体積率がアップする
・最強の「赤ワイン煮」では、7倍も増えることが判明